📖対話型授業の理論と実践 深い思考を生起させる12の要件 まとめ
- 対話とは、「自己および多様な他者・事象と交流し、良好な創造的な関係を構築していくための言語・非言語による表現活動」と定義。
- "良好で創造的な関係を構築する"ためには、「対話における良好な創造的な関係の諸要素」を参考に。
- 授業は、深い思考を生起させる場にすることが求められる。対話を用いることで、授業を「深い思考が生起される場」にしていくには、深い思考を生起させる対話がおこなわれる授業にするための12の要件が特に重要で、本書の中心的話題。
- では、どのような状態であれば深い思考を生起させる対話がおこなわれていると言えるのか。著者は対話的な学習者の状況の5段階により対話の段階を5段階に分けており、第5段階を到達点として、そこに至るための要件が語られる。
- 対話の目的は、深い思考を生起させるため、と言える。個々人で考えたり、教授されるだけでは届き得ない深い思考に至るための対話を指向するわけだが、そもそも深い思考とは何か。深い思考の6要件にて、深い思考がおこなわれている状態を6つにまとめている。
- また、深い思考は、自ら関与し、自分で選択し、自ら問題・課題を探求するこそによってこそ高められていく。が故に、以下が深い思考を高めていくために重要な3つのことも語られている。
- 学びを構成する三つの要素が揃っていれば、対話型授業は、一人一人の子どもたちが「問い」の解決のために相互に作用しあい、新たな問いを生み出す活動となる。なので、三つの要素を揃えるような導きも重要。
- いうまでもないが、授業者の在り方として、「子供の潜在能力・可能性を信じる」こと。これが欠けては、子どもの力を伸ばすことはできないであろう。
『対話型授業の理論と実践 深い思考を生起させる12の要件』(多田孝志)