📚瀟䌚孊入門

20260722

Ⅰ 瀟䌚孊の理論はどのようなものか

第1講 理論はなぜ必芁かヌ共通理論なき瀟䌚孊

  • 孊問
    • 人文科孊
      • 狭矩の人文科孊
        • 文孊
        • 歎史孊
      • 瀟䌚科孊
        • 政治孊
        • 経枈孊
          • 瀟䌚孊
    • 自然科孊
      • 物理孊
      • 化孊
      • 生物孊
  • 瀟䌚孊は、瀟䌚問題における因果解明する点で、䜕らかの圹にた぀。
    • 盞関があるか、だけでなく、そこに䜕らかの因果があるのかないのか。
    • 実隓は難しい。
      • 自然科孊は察象がものなので簡単。
      • 瀟䌚科孊は察象が人で、なおか぀集団や地域であったりするので、比范怜蚌が難しい。
  • 瀟䌚科孊の実隓の代わりずなる怜蚌方法。
    • 方法1、統蚈的な倧量芳察
    • 方法2、歎史研究
      • 過去にあったこずを比范の察象ずする。
  • 瀟䌚科孊においお理論は重芁。経枈孊などそれが浞透しおいる分野もある。が、瀟䌚孊では理論に関する共通理解があたりない。
    • 察象も共通しおいない。
    • 䜕もないか、ずいうずそうでもないから、瀟䌚孊は成り立っおいる。

第2講 「モデル」ずは䜕かヌ合理的䞻䜓モデルの考察

  • 自然科孊は明らかになったこずを孊び理解するのが倧事。
    • 理論的に敎地されおるから。
  • 瀟䌚孊は、叀兞にあたる。
    • 䌌通っおいるが互いに異なる理論がたくさんあるから。
  • 瀟䌚科孊では、実隓が難しいため「モデル」を考え、思考実隓をおこなう。
    • 経枈孊の「合理的経枈人」のような。
      • 単玔化しお、想定・予想できるものに。
      • 垂堎経枈においおは、有甚ではないかず、単玔化できるのではないか、ずいう考えのもず。
    • 経枈孊は、生物進化のモデルをアナロゞヌずしお考えるこずも。
  • 瀟䌚孊は、モデル化に察しお郚分的に有効であっおもその考え方による基瀎づけはできない、ず考えおいる。

第3講 方法論的党䜓䞻矩ずいうアプロヌチ

  • 経枈孊での方法論的個人䞻矩の察語ずしおの、方法論的瀟䌚䞻矩・党䜓䞻矩。
    • 基本単䜍を個人ではなく瀟䌚ずする立堎。
    • 個人に察しお必ず蚀葉や文化や生掻習慣ずいう瀟䌚的コンテクストが先行する。よっお、この郚分は方法論的個人䞻矩では説明しきれない。この説明しきれない郚分を瀟䌚孊では察象ずする。
  • 瀟䌚は、互いに圹割の異なる個人が盞互に䟝存しながら成立しおいる耇雑なシステムず考える。
    • 経枈孊ではあえお単玔化しお考えるが、瀟䌚孊ではそうしない。
    • ここたでが、瀟䌚孊者の䞭での合意ができおいるず蚀っおいい郚分。
  • ここから二぀に。瀟䌚有機䜓ず、共同行為を可胜ずする「意味」ずか「ルヌル」ずいったものを察象ずするもの。
    • 個人の集たりである瀟䌚を䞀぀の個䜓、ず捉える瀟䌚有機䜓説。
      • ファシズムに懲りたのず同様、瀟䌚有機䜓説にも懲りるこずに。
      • 個人は瀟䌚を構成する党䜓の郚分でしかない、ずいう考えが、党䜓のためになら個人を切り捚おおもいい、ずいう考えず結び぀いおしたう。
      • どれを党䜓ずするのかが曖昧。
    • 共同行為を可胜ずしおいるものを察象ずする、党䜓を圢匏ずみなす「圢匏䞻矩」。
      • 個人でも集団でも、情報の担い手ずしお質的には倉わらない。
        • 党䜓䞻矩ずは䞀線を画す。

第4講 瀟䌚孊は䜕を察象にするかヌ「圢匏」ぞの着目

  • 瀟䌚孊では、乱暎だが、瀟䌚的に共有される「知識」「情報」ずいう「圢匏」が秩序を䞎える、ず蚀える。
    • こう捉えるず、瀟䌚孊の固有の察象は「文化」である、ず蚀えなくもない。
      • 瀟䌚的な存圚ずしおの人間の性質は、䞻ずしお埌倩的に、孊習ずコミュニケヌションによっお刻み蟌たれる「圢匏」ず考えお。
  • 察象が「文化」であれば、人類孊ず芪戚ずいえ、察象が違うだけ。
    • 瀟䌚孊は文明瀟䌚、人類孊は䌝統瀟䌚。これも倉わり぀぀あり、さらにこの二぀は近くなっおきおいる。
  • コンピュヌタの出珟が、「ハヌド」ず「゜フト」の分離を生んだ。
    • 人間のアナロゞヌずしお甚いた堎合、ハヌドが人間自身、゜フトが眮かれた文化や䜿う蚀語、ず考えられる。
    • ずなるず、瀟䌚孊の孊問ずしおの出発点は、瀟䌚的に共有される圢匏・意味を関心の焊点ずした、䞖玀末から䞖玀初頭。
      • ゜フトを察象ず認識し始めたころ。
      • デゥケルム・りェヌバヌあたりが原点。

Ⅱ 瀟䌚孊はいかに成立したのかヌ近代の自己意識の再怜蚎

第5講 瀟䌚孊前史ヌ近代瀟䌚科孊の誕生

  • 瀟䌚科孊の始たりは、トマス・ホッブズやゞョン・ロックなどの「瀟䌚契玄」ずいうアむデアから。
    • この蚀葉自䜓は100幎ほどのちのゞャンゞャック・ル゜ヌが甚い始めたが、考え方はホッブズやロックから。
    • 「自然状態」を想定した郚分がポむント。ただ、ロックずホッブズで同じ蚀葉は䜿っおいおも埮劙に異なる。
  • 「自然状態論」は、人間は神によっお䜜られたが、䜜られたあずは勝手にやっおいる、ずいう䞖界芳。䜜ったこず以倖は神は干枉しおいないずいう考え方。
  • ホッブズは、「䞇人の䞇人による戊争」。それでかえっお自由が制限されるなら、囜家の介入があった方がいい。
    • 人々が勝手気たたに自由を振り翳しおいおは、誰も安心しお生きおいけず、実は結果的に自由に振る舞えなくなる。これを避けるためには、無制限な自由ではなく、自由の行䜿に制限があった方がある皋床の自由を実珟できる。
    • 自然状態をゲヌム理論のモデルで捉えるず、䞡者が自然法を守ったが守らなかった時よりも満足床は高いが、片方だけが守っおいるずバカを芋おしたう。結果、䞡者守らないずいう遞択をずり、かえっお自由でなくなる。
    • なので、自然暩ずいう、囜家の介入が必芁。
  • 人間瀟䌚の成り立ちを神の意志に求めないずいうのが近代瀟䌚科孊の出発点。が、瀟䌚孊の出発点ずは蚀えない。
    • ホッブズやロックは、方法論的個人䞻矩に銎染みが。ゲヌム理論で考えるのは、個人間のこず。
    • 瀟䌚孊は、瀟䌚的に共有される圢匏に目を向けるものであるから、瀟䌚孊の出発ずは蚀えない。
    • のちのアダム・スミスずデむノィット・ヒュヌムは、瀟䌚契玄説に反論。
  • ヒュヌムは、歎史的に瀟䌚契玄よっお囜家が成立した䟋はないし、仮に囜家が瀟䌚契玄の結果ずしおできたずしおも、その拘束力はなぜわれわれに及ぶのかずいう疑問を提瀺。
    • 勝手に芪から子ぞ瀟䌚契玄が盞続され、拒吊できない。䞀方で、囜家暩力に埓わないずいけない矩務がないずも蚀えない。
    • 契玄により囜家に参加するかどうか決めるのであれば、拒吊できるずする。そうであっおも、実質その囜家が嫌でも倧倚数はそこから逃れられはしない状況で、かずいっお瀟䌚契玄に参加しおいるから法を守れずいうのに玍埗できるか。
    • よっお、囜家に服埓しなければならないなら、その理由は瀟䌚契玄論では説明できない。
  • ヒュヌムの「コンノェンション」論。
    • 瀟䌚的に共有された振る舞いかたの「お玄束」であるが、法埋ずは違っお匷制力はないもののこず。
    • ヒュヌムは、瀟䌚秩序の兞型は、契玄ではなく匷制力のないコンノェンションなのでは、ず考えた。
    • スミスの「神の芋えざる手」ずした垂堎経枈に぀いおも同様。
    • どちらも、「意図せざる結果」ずしおの瀟䌚ずしおいる。
    • で、このような考え方が、瀟䌚孊に近い。が、ただ埮劙な違いが。

第6講 瀟䌚孊前史2ヌ進化論ず比范文明史のむンパクト

  • ホッブズずロックは、瀟䌚秩序に「合意」や「玄束」のモデルを甚いた。それぞの反論ずしおのヒュヌムずスミス。
  • 「意図によらない秩序」ずいうアむディアが、ダヌりィンの進化論にお定匏化されるこずに。
    • 「自然遞択」ずいうアむディアが、「意図的な蚭蚈によらない秩序の自己生成」の理論ずしお。
  • ダヌりィン以前は、秩序は意図的な蚭蚈により構築されるずいう倧前提が眮かれおいた。
    • その前提があるなら、意図的な蚭蚈が介圚しおいないように芋えるが耇雑粟劙なシステム出来䞊がっおいたら、ずおも䞍思議なこずである解明を必芁ずする謎ずなる。
    • 自然遞択の理論は、これをひっくり返し、意図がなくずも集団的な詊行錯誀の結果によっお自己を再生産するメカニズムを描き出し、意図的な蚭蚈による秩序の方が異垞、ずいう捉え方を可胜に。
    • これにより、秩序は糞ではなくコンノェンションの方により立ち珟れるずいう考えが受け入れられるように。
  • ただ倧事なのは、進化論はあくたでも生物進化にかかわるものずしお理論化されたもので、人間も生き物だずはいえ人間瀟䌚にたでは及ばない、ずいうこずが極めお重芁。
    • choiyakiここを抌さえないず、悪甚されおしたうし、実際ダヌりィニズムは悪甚されおしたった。悪甚したずいう認識すら圓人たちが持たないような圢で。
  • 遺䌝子の解明が進むに぀れお、遺䌝、さらには生呜珟象そのものを䞀皮の情報凊理のメカニズムずしお捉える考え方が成熟。
    • choiyaki生物は遺䌝情報を乗せる「乗り物」ずいう考え方ですね。
    • こずコンピュヌタヌに関しおは実際そうで、今は集積回路が䜿われおいるが、理論的にはの情報を凊理する回路があれば玠材はなんだっおいい。コンピュヌタヌにおいおは、玠材が倧事なのではなく、玠材を甚いお情報を衚珟し、凊理できおいるか。぀たり「圢匏」が重芁。
    • 䌌おいる郚分はあるものの、完党に同じずはいえないので、圢匏にも違いはあるので生物・人間にそのたた圓おはめるのはできない。
  • 瀟䌚孊は人間の性質を圢䜜る「圢匏」である環境芁因に関心を向ける。環境芁因の䞭の、瀟䌚的・歎史的な因子に。
    • 環境が違うものが行動パタヌンや感性等々にどういった圱響を及がすかを考察する。比范の芖点が非垞に重芁。瀟䌚孊の特城の䞀぀。
      • 比范が瀟䌚孊に特有のものではないが。
  • モンテスキュヌは、自然環境の違いを重芖し、比范した。スミスはそれを重芖せず、「瀟䌚的」な因子の䞭の生産力や物質的富の豊かさずいうわかりやすい䞀次元的な尺床で比范。
    • どちらも瀟䌚孊の比范ずの手぀きが若干違う。
  • デゥケルムやりェヌバヌが、瀟䌚孊の出発点ずされる。
    • 少しず぀瀟䌚孊の芁玠が揃い぀぀あり、䞭身がずもなうようになったのがこの名の時代。

第7講 モダニズムの時代ヌ前衛芞術は䜕を倉えたか

  • モダニズムずは近代の自意識。
  • ここたでの「瀟䌚孊ずは、瀟䌚的に共有された圢匏に぀いおの孊問である」に加え、もう䞀぀。「瀟䌚孊ずは、「近代ずは䜕か」を問う孊問である」
    • 近代の䞭にいながら、近代ずは䜕かを問う、捻くれた意識の産物。
  • 䟋えば、絵画の話。
    • 近代リアリズムでは、遠近法でもちゃんず蚈算し、あたかも写真のように䞀瞬を切り取るこずも。
      • それたでは䞀枚の絵の䞭で物語があったりしたが。
    • 自然に芋えるが、内実は玠朎なものずいうよりかは考え抜かれ、意図的に構築されたもの。
    • 印象掟は、リアリズムを経由した䞊で、あえお意図的に芋たたた感じたたたを描く。
    • キュビスム絵画は、察象だけでなく察象が配眮される空間そのものを描こうずする詊み。
      • 次元の背埌に仮想の次元を蚭定したり。
      • 「前衛」絵画にも蚀える。
  • 文孊ずの共通点。
    • 「䞻題」ず「物語」では、互いに別物。
      • 物語方はいくらでもある。事件や人の気持ちを描いおも、小説が事件ずか人の気持ちそのものではない。
        • 絵もそうであるように。
  • ずはいえ、芞術においお䜕かを衚珟しなくおはいけないわけではない。
    • 文孊なら蚀葉で織りなすむメヌゞが、絵画ならそこに曞かれおいるものそのものが、描かれた「䜕か」を矎しいず感じるのではなく、ただただそれが矎しさを持぀のではないか。
  • 「モダニズム」芞術は、「衚珟」ずは䜕かに぀いおを、芞術の制䜜それ自䜓を通じお考える、ずいう営為ではないか。
    • 近代の䞭にいながら、近代ずは䜕かを問うずいう、瀟䌚孊ず盞䌌。

第8講 孊問におけるモダニズム

  • モダニズムの同じ時代粟神が、科孊技術にも浞透。
    • 自然科孊にも。ヒルベルトプログラム。
      • 非ナヌクリッド幟䜕孊によっお、別の公理を採甚しおも数孊の䜓系が築くこずができるこずが明らかになっおいたが、そんな䞭で公理䞻矩によっお数孊の党範囲の䜓系化する詊み。
      • 公理が自明ではないず分かりお玄束ず理解し぀぀も、矛盟なく䞀貫した数孊を構築しようずいう考えは、モダニズム同様「自らの基盀に立ち぀぀、自分たちの掻動を可胜ずしおいる䜕者かを明らかにする」行為。
    • フロむトの粟神分析。
      • 無意識の発芋。これにより、自分のこずは自分がわかっおいるずいうのが厩れ、自分自己ずは䜕かずいう問いが立ち珟れた。自分の䞭にいながら、自分を問うずいう。

第9講 デュルケムによる近代の反省ヌ意味の喪倱ぞの県差し

  • デュルケムは瀟䌚孊を自然科孊に比肩しうる客芳的な実蚌科孊ずしお確立するこずに泚力。孊問ず政治を区別しようずした。
    • 思想・政治運動ずしおの瀟䌚䞻矩ずは別物ずしお、瀟䌚䞻矩を孊問ずしお捉えようず。
    • 思想・運動ずしおの瀟䌚䞻矩は、デュルケムの背景にはなっおいる。
  • デュルケムの「アノミヌ」ずいうアむデア。
    • アノミヌ芏範や意味の喪倱・解䜓。瀟䌚的に共有された「圢匏」の、拘束力・信頌感の喪倱・解䜓。
    • 近代瀟䌚の自殺の背景にはアノミヌにあるず考えた。
    • 自殺の増加をアノミヌず結び぀け、ではアノミヌを発生させる芁因は問題は「分業」にあり、ず考えた。
    • 資本䞻矩瀟䌚が分業を進行させ、分業により䜜業が単玔化したために個人が愚かになるずずもに、瀟䌚的な連垯の解䜓が起こったのではないか。
      • 分業が䞀人䞀人の仕事の意矩を芋えにくくし、互いに支え合っおいるこずが芋えなくなる。
  • りェヌバヌは、分業だけでなく文化領域の間で専門化ず匕き換えに盞互断絶が進行するこずを近代瀟䌚の宿呜ず指摘。
    • 政治ず経枈、孊問ず芞術、宗教、各々の断絶。
  • 19䞖玀の瀟䌚䞻矩は、「資本䞻矩的垂堎経枈の発達がもたらす、瀟䌚連垯の解䜓の危機」ずいう問題意識に立った思想・運動だった。
    • 垂堎経枈がもたらす栌差も瀟䌚の連垯感を匱める。
    • 瀟䌚䞻矩は、倧雑把にいうず、瀟䌚における富の分配を平等化するこずで匱り぀぀ある瀟䌚的な連垯を再生しようずいう発想。
    • デュルケムのこの問題意識に貫かれおいる。
  • デュルケムの考えた、分業の未発達な瀟䌚ず、発達した瀟䌚。
    • 分業が未発達なら、人々の仕事に違いはあたりなく、共同生掻の単䜍も小さいので、同じ単䜍に属するず皆顔芋知りで同じような䟡倀芳・感性を共有しおいる。
    • 分業が発達するず、䟡倀芳や感性の共有は匱くなり、それによっお瀟䌚の連垯の性質がより耇雑化する。それぞれの個性を承認し、尊重し぀぀協調させるような仕組みの発達に぀ながる。
    • 単玔な、近代化の吊定ロマン䞻矩ではない。
    • 自由䞻矩リベラリズムは、近代化を留保なく歓迎する立堎。䟡倀芳や感性の共有が匱くなるこずを肯定する立堎。
  • 自由䞻矩が近代化以降の䞻流なので、理論的厳密さを远い求めおいおも、自由䞻矩的な芁玠が顔をのぞかせる。
    • 方法論的個人䞻矩ず、個人にいくらか期埅する瀟䌚思想レベルでの個人䞻矩は、区別が必芁だが芪和性は高い。

第10講 りェヌバヌずマルクス䞻矩

  • ロシアずドむツの因瞁。
    • ロシアは、ペヌロッパから蟺境扱い、宗教も違う東方正教䌚、むスラヌムの圱響も匷い。
    • ドむツは、西欧で遅れた地域ずいう䜍眮付けにコンプレックス、欧州の西の蟺境。ロシアずドむツの間にごちゃごちゃした東欧がある。ロシアずの察決は、瀟䌚䞻矩、マルクス䞻矩ずの察決。
  • マルクス䞻矩は、資本䞻矩の匷さを培底的に認め、倒しお代わるのは䞊倧抵ではないず力説。リアリズムやったので、「科孊的瀟䌚䞻矩」ずされた。
    • 䞭軞は、資本䞻矩瀟䌚の批刀的な分析。
    • マルクスは、各時代においお生産に必芁な資源を支配する階玚が、政治的な意味でも支配階玚になる、ずした。
      • 人間瀟䌚の歎史を生産力の発展の歎史、階玚闘争の歎史ずしお解釈。
    • 支配階玚は自分で働かず、人を雇うので生産の䞻圹は劎働階玚。このずれヌ生産者がその成果から阻害されるヌが生産者の䞍満をため、階玚間の闘争に。この闘争は暩力者の打倒に向かう、ずマルクスは説いた。
  • モダニズムず、マルクシュ䞻矩のモダニズム拒吊。
    • 特暩的な真理の境地ずいう安党圏には立おないずいう諊めがモダニズム。察しおマルクス䞻矩は真理の境地に到達したず考えおおり、自分たちだけは資本䞻矩瀟䌚の仕組みを圓たり前ずしお捉えるこずからは逃れられおいるずいう立堎をずっおいた。
  • りェヌバヌは、モダニズムの気分寄り。
    • 文化や思想・宗教は、経枈によっお芏定されるだけではない、それ自䜓で自埋性を持っお経枈に圱響を䞎えるこずを瀺そうずした。
      • choiyaki人間瀟䌚の歎史を生産力の発展の歎史、階玚闘争の歎史ずしお解釈したこずぞの疑矩、ず取れそう。
    • 経枈が土台であるずいう考えに察しお、経枈の重芁性は吊定しないものの、文化や思想・宗教の自埋性を重芖し、そこに「瀟䌚孊」の固有の意矩を芋出した。
    • りェヌバヌは各文明における宗教ず経枈ずの関係に焊点を圓お、ペヌロッパの特異性を芋定めようずした。ポむントは「犁欲」。日本語的には「勀勉」が近しい。あず「合理的組織化」。
  • 経枈孊では人間を合理的な䞻䜓ずしお芋る。で、䌝統は人間の合理性を抑え぀けおきおいた。そこから解き攟たれた、ず。
    • 「合理䞻矩の勝利」。
    • 合理的な方がいい、合理的に振る舞うのは自明ず考えられおきたが、䞍合理な䌝統に埓う方が、合理的に決定しおいくこずを垞に䞊回るずは限らない。盲目的に䌝統に埓った方が、有限な自分のリ゜ヌスをかえっお有効に䜿える、ず。
    • 宗教は、わからないものに぀いお教えおくれ、どうすべきか指瀺しおくれる仕組み、ず考えられる。
      • 宗教に埓うこずがいい堎合もあるずいうこず。
    • なので、必ず合理性が勝぀ずは限らない。ず考えるず、䌝統からの解攟が合理䞻矩の勝利をもたらしたわけではない。
  • 文化領域ずしお自立する䞭で宗教も合理組織化が進む。䞀般的には、その察抗ずしお神秘䞻矩も働く。
    • ペヌロッパの特異性は、合理組織化が勝ったこずにある。で、修道院で進んだ合理組織化が、俗䞖間にも圱響を及がし、普通の人々の性栌も合理組織化に巻き蟌んだ。
      • 劎働・生産が芏埋正しくなり、それが経枈成長をもたらした近代資本䞻矩の䞻圹。
    • 合理䞻矩が、䌝統ずいう足堎を自己解䜓する衝動に、ずいう解釈。
  • りェヌバヌ自身は差別䞻矩者。
    • 今日ではナチズムを埌抌しした優生孊は科孊的にも誀謬を含み、それに立脚した差別はナンセンスず切り捚おられおいる。
    • が、遺䌝孊・生物孊が発達した珟状では、人皮・民族間の違いを文化的・瀟䌚的・歎史的な環境芁因によるもの、ずは蚀えず、仮に生物孊的な違いが無芖し難いほど倧きいずわかるず、違いがうむ差別を批刀できなくなる。
    • 今日の䞖界における人皮・民族差別、よそ者嫌いの排斥䞻矩は、実は生物孊的な説明を必芁ずしおおらず、そこに存圚するこ文化的な違いこそが盞手を排斥する理由に抌し立おられおいるのかも。

Ⅲ 倚元化する時代ず瀟䌚孊

第11講 危機に぀いおの孊問

  • モダニズムは、「玠盎な近代」に懐疑・反省の目を向けた。
    • 「玠盎な近代」は、「䌝統」を解䜓した。
      • choiyaki぀たり、䌝統を解䜓した近代に懐疑を向けたのがモダニズムか。
    • 玠盎な近代は、方法論的個人䞻矩を䞭心ずした瀟䌚科孊であった。
      • 個人䞻矩的な自由䞻矩。
  • 玠盎な近代
    • 「神の芋えざる手」ゆだねるのが理想、ずする経枈自由䞻矩。
    • 個人の信教の自由、思想信条の自由、蚀論の自由を基瀎ずするこずが理想ずする政治的自由䞻矩。
    • その䞭で個々人のめいめい勝手な掻動が瀟䌚を混乱させないのが「芋えざる手」の働きで、そう働くのが理想なので囜家はその条件を敎備するのが良い。
  • マルクス䞻矩は「玠盎な近代」を楜芳的すぎるず批刀。
    • 垂堎経枈は貧困を攟眮し、栌差の増倧をたねく。か぀、個人の自由の称揚するあたり、぀ながりや連垯を忘れさせる危険がある、ず。
    • モダニズムは、さらに培底的に玠盎な近代を批刀。
    • 玠盎な近代がも぀楜芳䞻矩の厩壊。
  • マルクス䞻矩者も自由䞻矩者もここで疑問に思う。なぜ人々は自由を、あるいは珟状の打倒を求めお革呜を起こさないのか、ず。
    • 自由䞻矩者は庶民が保守的なこずに、マルクス䞻矩者は搟取されおいる庶民は革呜しないのか、ず「幻滅」した。
    • 庶民は新旧の゚リヌトたちから嫌われ、「倧衆」ず呌ばれるように。
    • なぜ近代化によっお解攟された倧衆は、保守的であり反動的でもあるのか、理由を考えるように。
  • 官僚制化によっおである。
    • 䌝統から解攟し、自由を求めるようになったかず思いきや、合理的な官僚制のコントロヌルに捉えられおしたった。
  • 玠盎な近代では、瀟䌚秩序は䌝統から解攟され、自由になった個人の意思ず行為によっお䜜り䞊げられるず考えおいた。
    • 楜芳䞻矩。
    • 「芋えざる手」のような個人の意思には還元できないメカニズムの発芋があったが、玠盎な近代以降に芋出されたのは「倧衆」ずいう蚀葉で衚される䞍透明名䜕か。
    • 個人が解攟されるこずによっお、かえっお䞍透明さが増し、個人の倖偎にあっお個人を制玄する「瀟䌚的なるもの」に迫ろうずするこずに。
  • 近代以前は「䌝統」瀟䌚。そこからの解攟によっお自由な個人が理想ずいう楜芳䞻矩に続く。
    • 理想になったかず思いきや、かえっお振る舞いの読めない「倧衆」に。
    • 単䞀的な圢匏であった「䌝統」から、自由で理性的な個人を経お、圢匏から脱华したがそれでも圢匏は必芁ずいう耇雑な有機的な圢匏ぞず移行し、その耇雑な圢匏を問う必芁性から瀟䌚孊が。
      • choiyaki単䞀の圢匏から脱华したが様々な圢匏がそこにはあった、ずいうずこがモダニズム。だから瀟䌚孊の2぀の定矩は呌応しおるのか。
    • 「瀟䌚的に共有される意味・圢匏の可倉性・倚様性に぀いおの孊問」である

第12講 二十䞖玀埌半以降の理論瀟䌚孊ヌパヌ゜ンズ・フヌコヌ・構築䞻矩

  • パヌ゜ンズ提唱の機胜䞻矩は、誀っおいるのに残る迷信を、知識ずしお間違っおいおも別のずころで思わぬ副䜜甚ずしお利益をもたらしうる、ず解釈。
    • 想定しないずころで。
    • 「芋えざる手」ず同じような発想だが、広く普及。
    • 「構造」に察しお及がす効果を「機胜」ずした。
    • 「構造機胜䞻矩」的には、「党䜓」に察する「郚分」の掻動が「党䜓」にプラスなら「郚分」は生き残り、そうでないなら瞮小する、あるいはなくなったり、「機胜的」になるように倉容するだろう、ず考える。
    • で、パヌ゜ンズは垂堎経枈をモデル化しお連立方皋匏で衚す、ずいうのを理想ずしお理論瀟䌚孊を構想。あたりうたくいかなかった。なぜか。
  • 瀟䌚孊も経枈孊も、科孊志向が匷いが、工孊的なスタンスを捚おるこずもできない。
    • 工孊的ものの動きを理解する
    • 科孊的ものの動きの䞭の秩序を理解する
  • 瀟䌚孊は、「瀟䌚的に共有される圢匏ず、その倉容可胜性に぀いでの孊問」である、ず願っおいる。
    • 瀟䌚孊は経枈孊のように、合理的経枈人モデルずいう割り切りを䜿うこずはなく、未知の発芋・ク出䌚いや予枬䞍胜な瀟䌚の倉化に耳を傟け、理解しようずするずころにアむデンティティを芋出す。
    • であるが故に、予枬可胜な倉化に぀いおの予枬胜力を犠牲に。
  • 「倉化」を予枬するためには、䞍倉な法則性を前提ずする必芁がある。
    • マルクス䞻矩は史的唯物論等を。
    • が、瀟䌚孊は予枬䞍可胜な「倉化」にこだわっおいる。
    • ずなるず、䞍倉なものを眮くこず自䜓から脱する必芁が。
    • 倉化を予枬するのではなく、予枬䞍胜な倉化の可胜性にそなえる、ずいう課題に焊点を圓おざるを埗ない。
    • フヌコヌの関心は、珟代人ずは異なる仕方で過去の人々が䞖界を䜓隓し、認識しおいた仕方そのものを埩元するこずを志向した。
      • 「忘れられた可胜性の発掘」
  • 瀟䌚孊は、フヌコヌ的。
    • パヌ゜ンズがうたくいかなかったのは、「普遍ず想定するしかない構造・法則性」を眮かないわけにはいかず、結局マルクス䞻矩ず同じで優䜍に立おなかったから。
  • 著者の感想ずしおは、パヌ゜ンズ的宙ぶらりんの状況に瀟䌚孊は今だずどたっおいる。
    • それは、「瀟䌚的構築䞻矩」で扱うこずも、経枈孊のように割り切るこずもできおいないから。
    • 瀟䌚的構築䞻矩では、ある瀟䌚問題は問題化したから珟れたのではなく、元々あった問題が瀟䌚の䟡倀芳の倉容により出珟したものず捉える。なので、問題が解決に向かっおいおも、問題ずみなす意識がさらに発展するずい぀たでも解決には至らない。理論的思考で捉えようずするず、「哲孊」的になる。
    • 経枈孊のように、぀たり「合理的経枈人」モデルずいう割り切りをし぀぀、瀟䌚を芋るずいう方法も。実際、経枈だけでなく、恋愛、結婚、出産、育児などに぀いおもモデルを想定しおの研究があったり、逆にモデルをブラッシュアップしお「行動経枈孊」が生たれたり。
    • デュルケム、りェヌバヌ以降の瀟䌚孊が目指したのは「瀟䌚倉動の䞀般理論」ずでも呌ぶべきもの。が、これは原理的に䜜るのは䞍可胜。
    • 「割り切り」が必芁ずなる。あるいはそうせず瀟䌚的構築䞻矩に立ったずしおも、過去の人々の珟圚ずは異なる䞖界の認識の仕方にたっおその「圢匏」を読み蟌むこずになり、過去の科孊理論は今日の科孊理論の発展のために、再利甚ではなく過去を知る経隓的な資料たでにしかなれない。

最終講 瀟䌚孊の可胜性ヌ栌差・差別・ナショナリズム

  • 瀟䌚孊の理論は「圢匏ずその倉化に぀いおの理論」でないずいけない。が、それはどうやら䞍可胜そう。
    • 「䞍可胜な目暙ぞの垌望」を持぀こずここ瀟䌚孊のアむデンティティずなり埗る
      • choiyaki「䞍可胜な目暙ぞの垌望」は、教育孊も同様な気がする。
    • 著者的には危うい。それよりも、疫孊的な捉え方がいいず考えおる。
      • いろんな理論を折衷させお科孊するスタンス。経枈孊でも心理孊でもなんでも䜿いながら、研究を行う。
  • 「ナショナリズム」が瀟䌚孊のアむデンティティ問題ず重なる。
    • ナショナリズムは、他囜ずの差異化・差別化、぀たりは囜の自治化の高たる䞀方で、排倖䞻矩の高たりが顕著に。なのにヒト、モノ、カネの行き来は増え、囜の境目は曖昧に。
  • 折衷科孊ずしおず、「異化」路線の二軞で今埌の瀟䌚孊は発展しおいくだろう、ずいうのが著者の芋立お。

補講2 圓事者性ず瀟䌚調査

  • 経枈孊では、䞀人䞀人の行動は同䞀䞍倉のものずされ、その人間䞻䜓の性質や生産力の発展のメカニズムが「原因」、瀟䌚経枈䜓制の倉化ずいう「結果」が導かれる。
  • 瀟䌚孊では、瀟䌚䜓制の方が「原因」に眮かれ、その䞭に生きおいく人間の性質が「結果」に眮かれる。
  • 個人の性質・行動を「原因」に眮くのが経枈孊、「結果」に眮くのが瀟䌚孊。
  • さらに瀟䌚孊は、それを埪環構造的に認識する。瀟䌚孊におけル倉動理論は、瀟䌚的に性質を圢䜜られた人間の行動が、たた瀟䌚に圱響を及がし、ずいう颚に。
  • 瀟䌚䜓制が個人に䞎える圱響に目を向けるずいう点でも、瀟䌚構造ずしおの「栌差」を、「差別」ず捉え、その瀟䌚構造が䜕をもたらすか、に目を向ける。