📚道埳は進歩する

20260203

第䞀章 利他性の起源

  • アりストラロピテクスから、集団で生掻しおいる。
    • 集団で生掻するような瀟䌚集団では、行動に抑制がかかるはずであり、そこから瀟䌚倫理がはじたったはず。
  • 利他行動をこの段階では自信が䞀定のコストを払っお他者を益する行動ず定矩。
    • 動物にも芋られる。
  • 自分がリスクをずっおたで他の益ずなる行いは、なぜ自然淘汰されおおらず、残っおいるのか。
  • 進化ず利他性の郚分の解説は、「利己的な遺䌝子」ず同じ。
    • 血瞁利他性
      • 自分1人の呜よりも、血瞁関係にあるもの数人を救うこずで、自分の遺䌝子よりも倚くの同じ遺䌝子を残せる堎合の利他性。
    • 互恵的利他性
      • 自分が助けるのは、自分が盞手の状況に陥ったずきに助けおもらう、぀たりらお互いが助ける関係にあった方が、生存の可胜性が高くなるから行う利他性。
        • 瀟䌚性動物に芋られる。
    • 集団利他性
      • 互恵的利他性の起こりを解明するのは難しいが、集団利他性からず想定できる。ある集団で互恵的利他性が生たれそれは血瞁利他性からかもしれない、他集団より優䜍に立った堎合、その集団は存続する。利己的な集団に察し、利他的な集団が優䜍になり埗る。
      • よそ者ぞの敵意ず組み合わせられたずきによく働く。

第二章 倫理の生物孊的基盀

  • あらゆる堎所に、その堎所の倫理芏範がある。
  • むク族は、ホッブズの自然状態を顕珟した存圚。
    • 倧きな困難を抱え、それにより他人を助けるものはばか者ずいう䟡倀芳に。
    • ずはいえ、倫理芏範は存圚し、困難な状況であっおも人肉の食料にはしおいない。
      • 盞手を傷぀けるこずも良くない、ずしおいる。
  • 匷制収容所の暮らしは、非人間的にしか扱われおいなくずも、互いに助け合っおいた。
    • 盗みがあれば眰するこずも。非人間的な環境でも、倫理芏範は存圚する。
  • 倫理は、理性を持぀人間特有なものず考えたくなるかもしれないが、生物孊的基盀がそこにはある。
    • 倫理芏範は倚様だが、その基瀎ずなる共通の芁玠が存圚し、その芁玠を人間以倖の瀟䌚䞭動物にかんさ぀されるこずも。
    • 人間倫理は瀟䌚性空の発展、ず考えるこずには危うさがある。
  • 血瞁者に察する芏範は、ほずんどの瀟䌚でよく芋られる。
    • 民族の倚くで支配的な構造。
    • 家族の結び぀きは排他的で差別的な忠誠に基づいおいる。
      • 無理やりその結び぀きを無くそうずしおも、無くなりはしない。
    • 人間行動における、抗いがたい傟向。
  • 家族ぞの気遣いが道埳的矎埳で、自身の子どもたちの利害を共同䜓の他のメンバヌの利害より優先するほうが耒め称えられるのはなぜか。
    • 瀟䌚党䜓にずっおの利益にある。
    • もし仮に家族に察する気遣いがなければ、共同䜓にそれが降りかかるため。
  • 人間の間には、互恵性の絆も普遍的。
    • 䞎えたものず埗られるものが釣り合うか、ずいうのは、公正な亀換かどうかの刀断に。
    • 利益を返す矩務が正矩のはじたり、ずもいえるかも。
    • 「利益を返す」ず「危害に埩讐する」は察応しおおり、䞀組になっおいるずみなされる。
  • 互恵的に振る舞わない人ぞの道埳的憀りは、぀たり裏切られるのを嫌悪するこずには、利益がある。
    • 裏切者をそのたたにしおおくず、長期にわたっお䜕床も裏切られ、かなりのコストを支払わされる。芋぀けお瞁をきるコストを惜したないだけの䟡倀がある。
  • 人間は意思疎通ができるため、個人的憀りを䞀般原理におき、共有するこずで集団の道埳的憀りに。
    • 意思疎通は、互恵的利他性を瀺さない人を集団内に拡倧可胜。その結果、その人は誰にも助けられないように、
    • 逆に、信頌も広がる。
    • 互恵的利他性が利己性をはらんでいるず、称賛は取り䞋げられたり匱たる。
  • 著者の蚀う利他性は、自分のためではなく、他者が益するための行動を指す。
    • この意味での利他性、真の利他性は、魅力的にう぀る。
    • 互恵的亀換においおパヌトナヌであるこずに利益があり、他人を気にかけおさえいればパヌトナヌずしお遞ばれる可胜性が高い、のならば、他人を気にかけるこずは進化的に利益がある。
  • 瀟䌚生物孊は、利己心が動機づけるず考える。が、瀟䌚生物孊自䜓が、真の利他性の動機づけの存圚を蚌明できる。
    • 囚人のゞレンマでは、共に利他的であれば2人合わせお最も少ない期間で釈攟される。぀たり、もっずも利益が高い。
      • 互恵的でなく、真に利他的な堎合に成立するシナリオ。
    • これは、利他的である代わりに、パヌトナヌを芋捚おるのは悪いこずだずいう矩務感のようなものに動機づけられおいおも、真に利他的な堎合ず同じ目暙を達成できる。
  • 血瞁利他性、互恵的利他性ず同様に、集団利他性は人間生掻においお広く芋られる。
    • 自身の集団に察する忠誠心が倚くの異なる文化に芋られる。
    • 個人的な利他性は認められないが集団的な、他の集団に察する利他性は称賛されるのはなぜか。
      • 哲孊者は、自囜ではなく䞖界共同䜓ぞ忠誠心を向けるべき、ず考えおたりする。
      • が、自囜ぞの忠誠心を揺るがすのは困難。
      • 生物的か基盀を持぀ので、さもありなん。
      • 文化による郚分もあるのも。
  • 倫理では、文化的芁因ず生物孊的芁因が盞互䜜甚する。

第䞉章 進化から倫理ぞ

  • 利他性が、瀟䌚性動物においお進化により獲埗した可胜性があり、人間に芋られる倫理䜓系ずいく぀かの点で類䌌したものぞず進化しおきた可胜性がある。
  • ゚ドワヌド・りィル゜ンは、瀟䌚生物孊理論が倫理にずっお重倧な意矩をも぀ず䞻匵。
    • りィル゜ンの䞉぀の䞻匵。
      • 生態孊的・遺䌝的結果を怜蚎するこずで、ロヌルズの正矩の構想に新しい知識をもたらす。
        • 倫理ぞの進化的アプロヌチが必芁なこずは自明。
      • 科孊は、既存の倫理的信念を損なう。䟋えば、人間にずっお䜕が自然か、に関する誀った思い蟌みなどを。
        • 異性ず子孫を残す、が、必ずしも自然でない。同性愛者が血瞁者の助けずなれば、その集団の生存・繁殖率は高たり埗るがゆえに、同性愛が遺䌝子を残しうる。
      • 科孊は、倫理孊的前提の新しい集合、たたは叀い倫理的前提の再解釈を提䟛しおくれる。
  • 著者ずしおは、りィル゜ンの䞀぀目、人間本性に関する生物孊理論に぀いおある皋床知るべきずいうのは間違いないず考える。
    • ただ、倫理の生物孊を䜜り䞊げる、ずいうような、生物孊ですべおが説明できるずいうわけではない。衚面的なレベルでしか、倫理には圱響を䞎えないだろう、も。
  • 二぀目に぀いお、生物孊理論は確かに「自然法」理論に察しお圱響を及がす。が、そこたで倧きくない。
    • 自然法はカトリック界隈のみ。
    • 䞍自然だから悪い、ずいう論法は、劥圓でない。
  • 生物孊的説明がない堎合、䜕らかの普遍的に芋える道埳原理は自明の道埳的真理だず受け入れられるかもしれない。が、血瞁遞択ずいう生物孊的説明をされるずたちたち、真実味を倱う。
    • 科孊的説明は、原理の真実味を損ない、信甚を倱う。
    • 特に、郚族瀟䌚に適合しおいる、歎史の初期段階の倫理的原理ほど、そう。
  • 生物孊的本性に、倫理的前提はあるか。
    • 二぀の問いに察する答えは「む゚ス」。
      • 事実ず䟡倀の間の隔たりはあるか。
      • 生物孊からの倫理的前提の導出は、この隔たりを回避しおいるか。
    • 䟡倀は行為に぀ながるが、事実は䜕に䟡倀を眮くかに぀いお教えおはくれない。
      • 䟡倀は、行為の理由を䞎えおくれる。
      • 事実は、行為の理由を䞎えおくれない。
    • 倚くの事実は、隔たりに架橋できるか。その䞭にある、生物孊的な事実はどうか。
    • 科孊が、事実ず䟡倀の隔たりに架橋するこずは可胜ではない。
      • 倫理的前提は、科孊的探究によっお発芋されるようなものではない。
      • 倫理的前提を遞択する。遺䌝子が遞択するのではなく。
  • 人々がどう行為するのかに関する理論があっおも、それは人々がどう行為すべきかに぀いおは䜕も蚀わない。
    • ゆえに、りィル゜ンの理論には「べし」ずいう䟡倀語が含たれおいるが、その「べし」を理論的に実蚌するこずはできない。
      • 理論から予枬できたずしおも、その予枬できるこずを知っおいたらその裏をかくこずもでき、それをたた予枬されおいたならたたその予枬の裏をかき 
  • 科孊党䜓は、倫理の前提を䞎えられない。
    • なぜなら、倫理は「べし」ずいう䟡倀刀断を含むから。
    • それは、自分で遞ばざるを埗ないものだから。

第四章 理性

  • 理性的胜力がもたらす結果は予想しにくい。
    • どこに達するか、前もっお知るこずはできない。数孊のように。
    • 以䞋は、倫理も、理性的胜力により倫理の起源ず本性に関する説明を生み出そうずする詊み。
  • 倫理の最初の䞀歩は、ヒト以前の、瀟䌚性動物においお螏み出された。
    • 血瞁利他性、互恵的利他性から。
    • さらに、意思疎通ができるようになり、蚀語も発達し、自己の認識や瀟䌚生掻パタヌンぞも意識するようになり、反省を芚えお反省に基づいお遞択できるようになった。これらが、進化的に利益ずなった。
    • やがお瀟䌚習慣が、互いに察する行為に぀いお指瀺する芏則・指針の䜓系に。そしお倫理・道埳の䜓系ぞ。
    • 唞り声ずはたったく違う、刀断を説明する胜力を埗た。
      • なぜそれをやったのか、の説明を䌎う、倫理的刀断ぞ。
    • 利害䞭立性が、刀断に求められ、自己利益に蚎えるこずができないように。
      • 集団党䜓の同意を埗るためには。䞭立性を芋せかけるこずが必芁に。
    • 瀟䌚慣習が動物の利他性ず珟代の倫理の仲介に。
      • 理性が入り蟌んだ。なぜなら、慣習は、特定の出来事を䞀般的な芏則の䞋における胜力、理性的な胜力がいるから。
  • どのようにしたら理性的存圚が、遺䌝的基盀を持぀実践を、慣習が道埳的な力を埗るような䜓系ぞず倉えるのかを芋おきた。
    • 慣習自䜓に疑いの目を向けるには、倖郚のものの芖点が関係する。
    • 慣習間に差異があったずき、自身の瀟䌚の慣習に埓うべきだずするのは論理的垰結ずはならない。
    • 慣習から道埳的思考の段階ぞず歩を進めるには、゜クラテスのように倫理の合理的基盀を求めおいく必芁がある。
  • 倫理的であるためには、決断はその圱響を受けるすべおのものの利害に等しい重みを䞎えなければならない。
    • 利害的䞭立性。
    • 奜みや利害関心のみを考慮するこずは、倫理的論争を解決する方法の䞀぀。もしこれが、唯䞀の方法なら、倫理は合理的基盀を持぀。
  • 利害的䞭立性は、すべおの人の利害を等しいものずみなす態床をずるよう私たちを導くか。
    • すべおの人の利害を均等に考慮する以倖の態床はあるか。
    • 䟋えば、それが利己䞻矩なら、誰もが自分の利益を促進すべきず䞻匵する。がそれは受け入れられない。
    • 受け入れられるずしたら、誰もが自身の利益ずなるよう行為すべき。
      • 吊。これは結局、すべおの人を均等に考慮しおいるこずに。
    • 誰もが利己䞻矩であれば、合理的基盀になり埗る。が、道埳的原理ずしおは劥圓でない。
      • すべおの人がより豊かになるのであるずいう条件が必芁。
    • 慣習的に良いずされる、劥圓ずされる道埳芏則は、圱響を受けるすべおの人の奜みを合蚈するこずなしに利害䞭立性の芁件を満たす。
      • すべおの人の利害の偏りのない考慮が倫理の合理的基盀であるずいう考えに察する脅嚁。
  • 集団にずっおいい結果をもたらすがゆえに集団に勧められるのではない点で、慣習的道埳芏則は受け入れられない。
  • 以䞊より、利害の偏りのない考慮ずいう原理のみが、倫理の合理的基盀ずなる。
    • これは、すべおの人の利益を促進する。
    • 利他䞻矩や慣習的道埳芏則は、たんにそれらがそれら自䜓ずしお正しいだけ。
      • ただの、奜みの衚出。
  • ほかのいかなる倫理的原理にも問うこずができるのは、
    • 䞻芳的奜みではないか。
    • 違うなら、私たちずは独立しお存圚する䞖界の芁玠であるず前提されおいるか。
    • されおいるなら、なぜ私たちの欲求ずは独立に行為の理由を䞎えるのかに぀いお、説明できるか。
    • 以䞊を満たす原理が出おこない限りは、単玔な考えである利害均等考慮の原理を合理的基盀ずしよう。
  • 道埳は、我々ず圌らの圢をずる。
    • それを取り払っお、完党に普遍的な芳点ぞの移行は倧きな倉化。
      • 倫理的掚論のレベルで受け入れられ始めたばかりで、実践のレベルで受け入れられるのはただ先。
    • 理性的胜力が導いた方向か
  • なぜ私たちの理性的胜力は、集団内での利害䞭立性を超えるものを芁求するのか。
    • 集団の利益は、他の集団の利益を無芖するこずで促進されるのにも関わらず。
    • 理性は、働き始めればどこで終わるかわからない。集団内の利害的䞭立性を集団倖にも拡倧する。
    • 倫理の合理的基盀も、同様に拡倧する。決断はその圱響を受けるすべおのものの利害に等しい重みを䞎えなければならない、ずいうものが。
    • 自分の血瞁者や隣人に察する矩務が、他人の血瞁者や隣人に察する矩務よりも重芁ずいうこずはないずみなすよう、私に仕向ける。
    • さらには、党人類に察しお平等に関心を持぀べきこずを受け入れるように。
    • さらにさらに、自身の皮に限定せず、ほずんどの動物を含むずころたで抌し広げられるべき。そこたでしお、利他性の拡倧をやめるずころずしお唯䞀正圓化可胜。
  • 拡倧をやめるずころは、感芚を持぀生物すべおを、利害均等考慮の原理の察象ずしたずき。
    • 感芚をもたない事物は、考慮されるべき奜み、぀たり利害を持たないから。察象ずしおも䜕も残らないから。

第五章 理性ず遺䌝子

  • 自身ずその血瞁者の利益を促進する祖先の胜力のおかげで存圚する私たちは、玔粋理性の普遍的芳点をずるこずが期埅できるか
  • ヒュヌム理性は欲求に察抗できない。
    • 理性は、自身の遞択の結果を敎理するのを助けるかもしれないが、䜕を最も欲しおいるのかを教えおくれはしない。
    • 瀟䌚生物孊的に蚀い換えるず、「理性は遺䌝子の奎隷であり、ただそうあるべきである」。
  • それぞれの「利己的」が意味するずころは異なる。
    • 心理的利己䞻矩人の行為は究極的には利己的の利己的の第䞀の解釈は、他人の利害を考えるこずで自分の利益になるずきを陀いお、どの他人の利害も考慮しない、ずいう立堎。
      • この意味で誰もが利己的ずいうのは無理がある。
    • 第二の解釈は、利他的行動は自分が満足するため、ずいうもの。
      • 献血するのは、芋知らぬ人を助けるこずから満足を埗おいるから。
      • 包括的過ぎお有甚な機胜を果たさない。
    • 瀟䌚生物孊者の唱える進化理論では、利己的な行動を促進する遺䌝子は存続する可胜性が䜎い、ず考える。
      • 利他性が進化理論ず敎合的に生じ埗る、ずいう立堎。
      • 利他的ずは自身の適応床を犠牲にしお他の個䜓の適応床を高める堎合、利己的ずは他の個䜓の適応床を犠牲にしお自身の適応床を高める堎合。この堎合の適応床ずは、生存する子孫の数により枬定される適応床。
        • この立堎では、他人の幞犏しか考えおないずしおも利己的であるこずを意味するこずに。
  • 人間は、進化的に意味のないこずをする。性行為がその䞀䟋。
    • 避劊具の普及から考えられるのは、理性が遺䌝子を飌い慣らすこずができる、぀たり、理性が進化を克服できる䟋ではないか。
    • だが、理性的胜力だけで遺䌝子を克服できたずいうこずではない。
      • 利他行動が血瞁関係に限定する遺䌝的傟向を。
  • ずはいえ、人類が自分の利益になるこずをするに違いない、ず断定する理由はない。
  • 献血は、非互恵的な真の利他性、ず蚀える。
    • 理性は、血瞁や互恵に関係なく、他の集団より重芁ずいうこずはないず理解できる。生物孊的理論が理性によるこの利他性の茪の拡倧を受け入れるこずができるなら、非互恵的利他性の存圚ず矛盟ないものに。
  • ゚ドワヌド・りェスタヌマヌクは、倫理の拡匵は理性ではなく利他的感情の拡倧による、ず考えた。
    • 著者の、理性の拡倧もりェスタヌマヌクの利他的感情の拡倧も、どちらかではなく、どちらももあり埗る。
    • 共同䜓が拡倧→集団同士の亀流→互恵的利他性の利益の拡倧→感謝・公正さも拡倧、が道埳の拡倧。
    • これは、理性の拡倧を吊定するものではない。
  • 理性が倫理においお圹割を果たすこずが認められれば、文化的違いが倧きいにも関わらず偏りのない倫理ずいう基本原理を導きだしたこずは、驚くにあたらない。
  • なぜ非互恵的な利他性は進化によっお淘汰されなかったのか。
    • 利他性の拡倧が理性的胜力の結果だず考えるず、問いの答えが珟れおくる。進化は、理性的胜力を淘汰しそうにはない。
      • 理性は進化的に有利であるから。
    • これは、友人・血瞁者の匷い茪を超えお気遣いを拡倧する理由の劥圓性の理解ず理性的胜力ずは、密接に結び぀いおいるずいう前提ずする。
  • 客芳的芳点に立぀ず、自分の利益が他の人の利益よりも重芁であるこずはない、ず受け入れられる。が、だからずいっお自身の利益を優先しおしたいもする。
    • 理性的な理解ず行為は同じではない。
    • なぜこのようなこずが起こるのか。理性は情念の奎隷であるからか
  • 自身の利益を望むのであれば、理性はその人が望むものを埗るためにしか圹立たない。
    • ただ、理性的に理解した客芳的芳点を無芖し続けるこずは、䞍敎合に居心地の悪さを感じる。で、そこ居心地の悪さヌ認知的䞍協和ヌは、動機づけ因子になる。
    • よっお、客芳的芳点に埓い行為する動機づけの力を発達させる。
      • 自己の利益远求の方が、進化的に叀いが。
  • 䞍敎合は、個人の信念ず行為の間ではなく、個人の行為ずその人が公に尊重しなければならない原理ずの間の衝突。
    • 停善的に、理性を甚いるこずになるが、この停善は自身の利益を促進するためのもくろみ。
    • でこれは、公的原理ず私的原理の䞍協和音をもたらし、その䞍敎合もたた動機づけの力になり埗る。
    • 私的に合わせるか、公的に合わせるかどちらの道もあるが、共同䜓ずの結び぀きを優先しお完党に自己䞭心にはなりにくい。
    • たた、自己䞭心は自滅的で、その先に幞犏はない。自身の倖郚にある人生の目的が幞犏な人生に぀ながる、ず哲孊者たちは䞻匵しおいる。
  • 以䞊より、集合䜓レベルでは、理性的胜力が利他性を拡倧する合理的根拠になるが、個䜓レベルでは必ずしもそうではない。
    • この、集合での理性の働きず個䜓の生物的本性に基づく欲求の双方での緊匵関係の䞭での揺れ動きが。理性的な理解ず行為の違いをうむ。

第六章 倫理の新しい理解

  • 瀟䌚生物孊は、倫理を、集団のなかにおける限定的な利他性を基瀎に眮くものずいう理解を䞎えおくれる。
    • これにより倫理はオヌラを倱い、自然本来に由来するものに。
  • 慣習的な倫理は、すべおの人の利害の偏りのない考慮が倫理の合理的基盀であるずいう考えに察する脅嚁だが、この原理が合理的芁玠なら、慣習の無根拠を暎く説明が存圚するはず。
    • 瀟䌚生物孊的ずは違っお極めお抜象的で極端なこの原理は、珟実の人間には適甚できないか。
    • 「私はどう行為すべきか」「私たちの瀟䌚の倫理芏範はどうあるべきか」ずいう二぀の問いを区別するこずで、理性ず慣習ずの察立が明確に。
  • 個人の決断、぀たり、私はどう行為すべきかの遞択を、生物孊を甚いお説明すべきではない。
    • 自身の行動を制埡しおいないこずを含意するので。
    • 自身の遞択の責任をずらなければならない。
  • 瀟䌚の倫理芏範をどうすべきかを問う堎合は、抜象的に理性を働かせすぎるべきではない。
    • 人間の自然本性に無関心すぎる。理性で定めたこずが必ずしも人間の倫理芏範に合臎はしない。
    • 人間の自然本性にすでにある傟向を利甚すべき。
  • 人間生掻の問題のいく぀かは、環境ではなく人間の自然本性にその根があるこずを、瀟䌚生物孊は裏づける。
    • が、この説明のみで、他のすべおの慣習ずバむアスを退けるのはよろしくない。ずはいえ、人間の自然本性は倉わり埗る。利甚すれば、方向は倉えられる。
  • 普通の人の倫理芏範ずしおどれが有効か吊かを、人間の自然本性に関する知識の利甚が必芁。
    • 倫理的原理が生物孊的基盀ずする考えを䞀掃しお残るのは、利害均等考慮の原理ずなる。
    • 利害均等考慮の原理は人間には適合しない道埳。
    • よっお、善悪に察する原理ずしお利害均等考慮ずいう客芳的芳点をいくばくか攟棄するこずなしに、倫理を考えるこずはできないから。
  • 道埳芏則に埓うこずは、すべおの人の利益の促進を行うよう導くものか、すべおの人の利益を最も促進するのではないこずを匷制するかのいずれか。
    • 二぀目の芏則は、自然本性が持぀傟向を党䜓の善のために利甚できる。利他的振る舞いによっお、自己が埗られる利益を高めるのに圹立぀から。
  • すべおの人の利益を最も促進するのではないこずを匷制する芏則は、察象は人類党䜓ではなく、個人が個人に察する悪い行いずみなされる。
  • 芏則はたた、なすべき矩務を限定する。自身ず血瞁者の利害をその他の利害よりも高く䜍眮付けるのは進化論的にいたっお普通。なので、人間のための倫理は、芁求を限定するのが賢明、぀たり、生物孊的に難しいこずを芁求しないほうがいい。
    • 芏則は尊守が難しすぎないように蚭定可胜なので。
    • 犁止は呜什より守りやすい。
    • 具䜓的な芏則は機胜しやすい。
    • 刀断材料が揃うよりも芏則により芏定する方が、個人の利害や情報的䞍足による事実認識の歪みを防ぎ埗る。
  • よっお、合理性以倖の道埳芏則を䞀掃するこずはできない。
    • ずはいえ、道埳芏則のみでは盎面するケヌスのすべおをカバヌできない。
      • 人間の自然本性ず人間生掻は耇雑すぎる。
    • 道埳芏則は瀟䌚的産物で、倚くの堎合に有甚で守られるべきものだが、党おの者ぞの偏りのない気遣いむ゚スずは蚀えない。
    • 集団においおは倫理的芏則は支持される必芁があり、䞀方で個人においおは芏則を砎るべきずきもある。それはあくたでも、個人の責任においおは。
  • 倫理は沌地だが、境界ず説明可胜な圢を持぀。
    • 人間の自然本性ず、偏らない理性の働きずの区別においお。
    • 個人的芳点ず瀟䌚的芳点ずの远突においお。
    • 砎られるずきがある倫理的芏則でも擁護する必芁性があるこずにおいお。
  • 知識を持おば理性により人間本性からの圱響に楯突くこずを可胜にする。
    • 性欲もたらす垰結を人間本性に蚎えおも抑えるこずは難しいが、避劊具はそれを可胜にする。
  • 人間文化はそのたただず利己的行動が遺䌝子に有利になりかねないような事態を無効化したり、芆したりするこずができる。
    • 人間本性に則っおの行動であったずしおも、それにより䜕もなければ遺䌝子を倚く残すこずになりうる行動に察し、凊眰を䞎えるこずでその遺䌝子の増加を抑えるこずができる。遺䌝子の存続可胜性に圱響を䞎えられる。
  • もっず倚くの知識を埗たずき、自身の遺䌝子の奎隷ではないのだず心から䞻匵できるようになるだろう。