E『Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 Kindle版』(倉下忠憲)感想

Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 Kindle版(倉下忠憲)

倉下さんの発想術本ということで、期待しながら読み始める。その期待に応えてくれるかのように、とてもたのしみながら読むことができた。特にはじめから中ほどにかけての、アイデアについて書かれている部分が好き。

(目次)
はじめに All You Need Is Idea!?
01 良いアイデアは良い「畑」から生まれる
02 アイデアの種を見つけるメモ術のバリエーション
03 アイデアの種を大きく育てる連想ノート術
04 アイデアの実を収穫するセンスを磨く
05 Evernoteによるアイデア地層のつくり方
06 ハイブリッド考具としてのiPad活用法
おわりに 誰にでもアイデアの「地力」がある

序盤は、アイデアについて、丁寧に綴られていく。
アイデアは、万人に開かれていること。アイデアなんて必要ない、アイデアなんて思いつかない、そんな思い込みをまずは捨て去ること。
そして、アイデアについては畑にたとえて説明され、種を見つけ、種を育て、実を収穫するという3つの工程の話へと展開されていく。つまり、実を収穫することがすなわちアイデアを生み出すことになる。

植物の種を見つけるために使う道具と、種を育てるために使う道具はもちろん違う。それと同じで、アイデアの種を見つけすときに必要なツールと、アイデアの種を育てるツールは違う。ということは、どの段階でどんなツールを使うのかというのは、アイデアを生み出す際にとても影響を与えてくる、ということになる。
その部分についてもとても明瞭に書かれていて、とりあえず試してみることで、もしかしたらアイデアの幅が大きく広がるかもしれない。

アイデアとの付き合い方を教えてくれる、また、いろんな考具を使っていろいろと考えてみたくなる一冊。
最近、うまく脳みそを使えていない感があるので、ぼくも再度本書の内容を読み返し、いろいろ試してみたいと思っているところ。

#知的生産の技術 #発想術 #アイデアのつくり方 #Evernote

著者: #倉下忠憲
出版社: #技術評論社
発行:2017
分類:00総記