K『個別最適な学びと協働的な学び』(奈須正裕)


『個別最適な学びと協働的な学び』(奈須正裕)

著者: #奈須正裕
出版社: #東洋館
発行:2021
分類:37教育

子どもたちが実際に授業をする「自学・自習」や、自分で学びを自由に計画できる「マイプラン学習」などの取り組みをおこなっている小学校の事例を通して、子どもの学びについての考察が語られている本。
これまでの全体への講義型の授業一辺倒ではいけないことや、子どもは生まれながらにして有能な学び手である、という前提などは、小学校に限らず、教育について考える際には必須と感じる。かなりの転換が必要ではないか、と。それを実際にしている小学校があることに驚きで、その実践例もすごい。突き詰めて考え、実際に学校をあげて実践しているってところがすごい。どんどん広がって欲しいし、自分の中にもどうにか取り入れていきたいところ。
子どもは間違いなく有能な学び手で、それは小さい頃にいろいろなことに興味を持つところからも明らか。でも、大きくなる中で、そういう好奇心や知りたいという欲求が落ち着いていってしまうのは、もしかしたら教える部分に要因があるのではないか、と思えてしまう。そういう点からも、教育の問い直しは求められると感じるし、しかも問い直して、学校を上げて実践していくことが求められる。
そんなことを感じながら、楽しく、とても興味深く読むことができた。

#学校教育