S『「差別」のしくみ』(木村草太)
著者: #木村草太
出版社: #朝日選書
発行:2023
分類:36社会
価値観・感情の問題であるとはいえ、社会的に憲法として規定されている平等かどうかという基準に照らして考えることは不可欠。と言うのも、価値観と規定された平等は、密接に絡んでいるから。というか、規定されていることを、個人として納得していないとしても、それを公にしなければ差別にはならない。つまり、平等という意識の希薄さが露呈した時、差別となるといえる。
価値観・感情とそこからの行為が差別ではあるものの、それに対して法はどう解釈され、対処し、差別をなくそうとしてきたのか、できていないかの経緯を詳しく述べてくれている。そこから差別について考えること、新たな視点を持つこと、意識が変化することはあり得ると思う。
20250308