対話的な学習者の状況の5段階

📖対話型授業の理論と実践 深い思考を生起させる12の要件 まとめ

  • 第1段階
    • 対話に参加する意識が希薄
    • 自分の考えが持てていない
    • 語るに足る体験や考えを持っていることに気づいていない
    • 傍観者的な態度の子どもたちが多い
  • 第2段階
    • 発言力のある子が数多く発言している
    • 発言者は自分本位で、共創意識が希薄である
    • 自分の考えを持ちはじめている
    • 伝える自信はなく、自己表現しない子たちもいる
  • 第3段階
    • 自分の伝えたいことを伝えられる
    • 相手の伝えたいことを聴き取り、対話できる
    • 一定の結論が出ると、とどまってしまう
    • ときには少数者の切り捨てや、結論を急ぐ集団浅慮が起きてしまう
  • 第4段階
    • 参加者が主体的に参加できている
    • 受容的雰囲気の中で内省的な探究ができている
    • さまざまな意見・感覚・体験が出され、論議が広がっていく
    • 意見や感想が絡み合わず、深まってはいかない
  • 第5段階
    • 参加者全員が当事者意識・共創意識を持っている
    • 多様な見解・対立などのズレを生かすことができる
    • さまざまな見解や感想を分類・整理しつつ、解や智慧を共創していくことができる
    • 新たな問いを発見し、次々と知的世界を探求していく