アドラー心理学は、長期的な視点を常に持つ
- アドラー心理学の視点は、長期的。
- 基本的に、叱ることと褒めることが教育には必要とされているが、アドラー心理学ではそれを否定する。褒めたり叱ったりすることの先には、相手をコントロールするっていう目的が隠れているから。
- 必要なのは、コントロールではない。コントロールってつまり、こちらの都合のいいようにさせるってことやから。それは、教育とは呼べない。
- そうではなく、相手の変化を後押ししたい。こちらがコントロールするのではなく、相手が変化するのを後押しする。アドラー心理学は、「変化を促す、変化を後押しする心理学」である、と言える。
- 人は、変化には臆病であると思うので、変化するのは簡単じゃないし、短期的な関わりではなかなか後押しができない。
- 褒めたり叱ったりするのは、あくまでも短期的。
- そうではなく、時間がかかっても良いから、変化を後押しするために、勇気づけていくこと。
- 最終的には、こちらの働きかけや後押しから脱し、自分で歩んでいけるようになってもらうこと、つまり、自立してもらうことを目指す。
- アドラー心理学には、そういう考えが根底にある。そしてその考えは、人は、力をもった存在である、という信頼に根ざしている。
- 人の力への信頼が根底にあり、長期的な視点でもって勇気づけにより変化を後押しする。