ストーリーは、何かを伝えるための強力な手段
ストーリーは、何かを伝えるための強力な手段。説明だけでは到達できない部分へも、アプローチし得る。
2016/03/04_18:35
例えば、数学。数学では、定義がまずあり、それをもとにいろんな概念が構築されていく。
それらは、構築されるときは、はじめは理路整然とはしてなかったはず。回りくどい表現や、わかりにくい定義のされかたなんかもあったはず。でも、長い年月を経て、整理され、よりよく整えられ、今の状態に至っている。
つまり教科書に書かれていることは、かなりの部分、整理整頓されていることになる。整理整頓されているから、知識や概念を得る、理解を進めるための最短距離を提示してくれていると言える。
でも一方で、発見のときのストーリーはそこにはない。
教科書の内容をなぞるだけの授業を想像してみる。とても、興味を引いてやまない、って状況にはなりそうもない。その一つの理由が、教科書には各定義や定理、概念が発見された、構築されたときのストーリーが抜け落ちてしまっているからではないか。
数式がただただ並べられているだけに思える数学にも、背景にはストーリーが隠れている。そのストーリーが語られることで、固苦しく、白黒に見える数学の世界が、色鮮やかに浮かび上がることもあり得る。
そんな力が、ストーリーにはある。
わかりやすく説明すること。それによって理解を促し、「わかった!」と実感してもらい、数学を伝えるときに、グッと引き寄せるができるかもしれない。でもそこにもう一味。ストーリーが加われば、さらにインパクトのある授業ができあがるかもしれない。
ストーリー記憶の方が、脳科学的にも定着しやすいことが分かってるらしい。印象深いストーリーは、それだけ記憶にも残るということ。
ストーリーを盛り込む。
ストーリーは、説明だけでは到達できない部分へも、アプローチし得る。
#数学 #授業 #「伝える」について
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