メタファーは思考の飛躍を誘発するので、発想の場面ではプラスに働く
- TAKURAM Radio『体験の翻訳〜哲学とデザインを架橋する』で、メタファーについて話されてる。それを聞いて、ぼくはメタファーの一つの側面しか見えていなかったことに気づかされた。
- メタファーを、何かを伝える、イメージしやすくわかりやすく伝える側面でしか捉えてなかった。
- わかりやすく伝えようとするシーンでメタファーを用いることは、そんなよろしくないと思っている。
- イメージはしやすくなるけど、ディテールとかは排除されてしまうがゆえに、間違った理解につながるので実は理解から遠ざかってしまう恐れの方が強い、と。
- 間違った解釈を生むおそれが強い、と。
- この「間違った解釈を生む」のは、何かを伝えるときにはマイナスでも、プラスにはたらくシーンもあるってのがわかった。
- 何かを他者に伝えるシーンではなく、他者と一緒に考えていくシーンではマイナスがプラスにひっくり返る。発想を生み出そうとするシーンでは。
- 間違った解釈を生むおそれがある、ということは、メタファーによって解釈の飛躍が起こるということ。
- なおかつ、イメージがすり替えられることで、すり替えられたイメージから新たな発想が生まれたり。
- という、何かを伝える際にはマイナスになることが、コミュニケーションして発展させていくときにはプラスに働くのか!と目から鱗やった。
- 前提や言葉の意味を明確にすることが議論を進め、質を上げる。一方でメタファーが間違った解釈を生むことが議論を発展させることもありうる。どっちもありうるというところが、自分だけで考えるのではなく、他者と一緒に考えるときの醍醐味というか、深まり・広がりをうむ要因であるのではないか。
- で、論理的な思考力をベースとしつつ、一方で論理の飛躍を受け入れて発展させることができるという両面性を持っている点は、人がもつ力でAIにはないもの、と思われる。