📚カウンセリングとは何か

20260720

まえがき

  • カウンセリングとは何か?に欠けているのは、原論。
    • 原理を示し、全体像を描くことが目標。

第1章 カウンセリングとは何かー心に突き当たる

  • カウンセリングの怪しさ、二つの容疑。

    • ①カウンセリングは誰でもやっていること
    • ②カウンセリングは宗教や占いみたいなもの
    • 社会的にな問いと歴史的な問いの交わるところに、現代のカウンセリングの輪郭が。
  • 臨床心理士の資格と公認心理師の資格。

    • 現場でカウンセリングしている人の多くが両方保持。
      • ただ話を聞く、ではないカウンセリングをしている人。
    • どちらも学部と大学院での訓練が必要。
    • 臨床心理士は国が認めた法人が認定する民間資格。
    • 公認心理師は国家資格。
    • 薬使えるのは精神科医、医者。カウンセラーは使えない。
  • 理論や技法に関わる学派。

    • ①力動学派
    • ②認知行動学派
    • ③人間性心理学派
    • ④システム論学派
  • カウンセリングはどこで働いているかによって専門性は大きく異なる。

    • 無料と有料、という大きく二つに分けられる。
      • 行政サービスと市場サービス。
  • ユーザーがどういう人かにより、カウンセリングのやり方は様々。

    • であるがゆえに、それぞれの学派は別々の主張があり、なおかつ対立し批判しあっている。
      • ひとくくりにすることの難しさ。
    • カウンセリングとは何か、専門家のロジックではなく社会のロジックでの答えが必要。それを試みるのが、本書。
  • カウンセリングとは、心の問題で苦しんでいる人に対して、心理学的に理解して、それを即して必要な心理学的な介入を行う専門的な営みである。

    • 著者が見出した、カウンセリングの共通構造。
    • 医療人類学に基づいて。
  • 平常時の心への対応、ではなく、非常時の心への対応に専門家が必要になる。

    • 多くは、日常的な苦悩で、素人同士で解消。が、そこでは扱えないときの専門家。

    • カウンセリングとは心の非常時を扱うテクノロジーである。

      • 横軸編の結論。
  • 霊長類も心を病むときがあり、そのケアとして仲間が身体を寄せてそばにいる。

    • つながりが癒す。ケアの原始、根本。
  • 言葉を使えるようになり、シャーマニズムが。霊的、宗教的治療。

    • 心に限らず、あらゆる非常時への対応。
  • 科学的・合理的な医学的治療に。

    • 様々な病気が解明。が、それでもわからない、心が原因と思われるとのに注目が。
    • 心理学か要請されることに。
  • 動物磁気が一世を風靡。が、詐欺と言われるように。

    • でも、動物磁気で治った人もいる。なぜか。催眠によるもの。
    • 喋るのは治療者でユーザーに暗示をかける。
    • フロイトがひっくり返し、ユーザーがしゃべり、治療者が聞く精神分析へ。
  • 可能性を排除していった先の、心。

    • 霊のせいではなく、神のせいでもなく、体のせいでもなく、オーラのせいでもない。なら、心のせいなのね、と。
    • カウンセリングは霊や神やオーラではなく、問題を「心」に見出すテクノロジーである。

  • 心のせいにすると、個人を責めることにつながることも。

    • 問題を外在化=外側に見出す支援が大事。
      • 環境や社会に。
      • 社会的支援。
    • すべてを心のせいにすると暴力になる。
  • カウンセリングとな人間が自由なこじんになり、それにより孤独と責任を負うことになった近代の副作用に対処するために生まれてきたテクノロジー。

    • 縦軸編の結論。
  • 心とは何か、が残る難問。

    • 臨床から考える。

    • カウンセリングとは突き当たるものである。

      • 長い回り道をした後、心にたどりつく。
  • 自己・心・世界モデル。

    • 自己:自分の中の思い通りにならないもの
    • 世界:自分の外側にある環境
    • 心:自己と世界の中間にあり、二つの間を調整する装置。
      • ままならない2つの間の調整役。運命に抗う、あるいは、運命を引き受けるのが心の持つポテンシャル。
      • 心はつらいよ。つらいからこそダウンする時があり、その時のテクノロジーがカウンセリング。
  • 原則は、自己と世界に適切な対処をしてもどうにもならない時に心がやってくる。

第2章 謎解きとしてのカウンセリングー不幸を解析する

  • カウンセリングで話を聞くのは、「理解」するため。
    • アセスメント。謎を解く。そして治療に進む。
  • 説明モデル理論。
    • 原因を「解明」、解明した原因を「説明」、どのような対処法で問題が解決するのか治療方針を「提案」。
    • こうしてユーザーと治療者で一連の物語を共有することで治療はうまくいくという理論。
  • 謎解き(アセスメント)が戦略的に、集約的に、包括的に行われるのが「インテーク面接」
    • 説明モデルを生成し、ユーザーに伝えて合意を取るのが役割。
    • 話を聞くだけではなく、「提案」まで行う。カウンセリングのコアの部分。
    • インテーク面接
      • 想像を巡らせる
      • 情報収集と解析
      • 物語の処方
      • 戦略の交渉
  • 想像を巡らせる
    • 申し込みから当日まで。